■誰が義父の介護をする?
「親父の介護をどうするかな…」
新年の兄弟の集まりで夫が言いだしてドキリとしました。
夫の母は10年前に亡くなり、義父は実家で一人暮らしなのですが、最近認知症の症状が出ているようでした。
私は義両親とそりが合わず同居には反対しつつも、長男である夫の顔を立てて徒歩10分ほどのところに住んでいました。
弟と妹は同じ市内には住んでいるものの、正月とお盆くらいにしか実家に帰らないので、義父を介護するとなるとわが家が中心、というか私がやらされるのは必至だったからです。
「私は仕事もしてるし、実の親じゃないし介護義務はないから、実の子供3人でしてちょうだいね。」と、ぴしゃりと先手を打っておきました。
弟と妹は「家から離れてるから」とか言い訳を言っていましたが、「私は別にお義父さんから何か援助を受けていません。むしろ普段から様子を見に行ったりしていたんですから、こんな時ほど子供がちゃんと面倒見るべきでは?同じ市内なんですから自動車で30分もかからないでしょ?」と言うと黙り込んでしまいました。
■過払い請求で溜飲を下げる
義父が金持ちならば、兄弟のうちの誰かがお金目的で手を挙げたかもしれませんが、義父は借金癖があり、年金暮らしの今でもCFJやアコムなどに返済しているのを知っているので、「介護でも大変なのに、介護費用も持ち出し」なんて誰も介護したがらないのはわかっていました。
結局その日は話しがつかず家に帰ってきて、夫はガッカリしていたのですが、私には秘策がありました。
そう、過払い請求です。
義父は頑固で人の話を聞く人ではなかったのですが、認知症になって成年後見人が必要になりました。
成年後見人は被後見人の代わりに過払い請求ができるのですから、夫が成年後見人になりCFJやアコムに過払い請求すれば、毎月の返済はなくなるうえにまとまった介護費用も手に入るので一石二鳥です。
夫にそれを告げるとパッと明るい顔になり、自分が成年後見人になるべく弁護士に相談をしました。
その際にゆくゆくはCFJやアコムの過払い請求をしたいと告げると、快く快諾してくれました。
その後はバタバタと手続きが大変でしたが、夫が成年後見人となり、義父の年金で賄える介護施設にも入居できました。
ちょっとした出費は戻ってきたCFJやアコムの過払い金から支払えるので、わが家の金銭的な負担もほぼ0ですし、夫も兄弟たちも納得してくれているので、過払い請求をして本当によかったです。