■相続はしたくないが

1年前に父が亡くなった際、遺産相続が問題になりました。

父は借金癖があり、遺産と言えるのは住宅ローンが完済済みの実家ぐらいで、預金はないどころかCFJやアコムなどに200万円くらい借金がありました。

 

普通ならば実家を売って借金を完済すればいいのかもしれませんが、実家には母が住んでおり、売ってしまうと母が住むところがなくなってしまうし、いまから年老いた母が住める賃貸物件を探すことなどを考えると、気兼ねなく住める実家を持ち続ける方がいいだろうということになりました。

 

そのため、CFJなどの借金の200万円は私が返済する代わりに家の名義は私にして、母は相続放棄することで決まりました。

 

■相続人でも過払い請求できる

自宅の名義変更とともに、CFJなどへの返済を済まそうと思い、遺産相続についてネットで調べていると、過払い請求というものがあると知りました。

「過払い請求は借金した本人しか出来ないだろうし、関係がないか。」と思っていたのですが、相続人も過払い請求が出来るということが分かり、少しでも借金が減ればと思い弁護士に相談をすることにしました。

 

難航したのがCFJの過払い請求をしてくれる弁護士探しでした。

アコムやレイクといった大手の消費者金融の過払い請求ならば、引き受けてくれる所もあったのですが、CFJは取り扱っていないところが多く、しかも故人の過払い請求になると皆無でした。

 

それでも根気よく何件も弁護士事務所に電話をして、やっと引き受けてくれる弁護士事務をみつけた時にはホッとしました。

 

CFJのほかに2社同時に過払い請求を進めてもらったのですが、故人の過払い請求ということもあってか過払い請求を全て終えるのに1年くらいかかりました。

しかし、過払い請求をしたおかげで200万円あった借金は、全て帳消しになった上に過払い金が300万円くらい戻ってきました。

 

同じ弁護士に頼んだ家の名義変更の登記の費用も過払い金で支払えましたし、相続も過払い請求も終わってみると実家と数百万円の相続をすることができました。

相続放棄をした母には、戻ってきた過払い金の中から毎月仕送りをすることで話が付き、母も「普通の相続のように私も家の名義を持ったら、私が亡くなった際にまた名義変更しなきゃいけなかっただろうし、これで良かったのかも?」と納得してくれました。

 

はじめは実家を守るためとはいえ200万円の持ち出しは痛いと思っていましたが、持ち出しなしどころか、過払い金という遺産をもらうことができました。