■早期退職希望に揺れる

「早期退職者募集。退職金の上積み有」

 

会社からの通達に、会社の同僚たちはざわめきました。

私もその一人で、早期退職の募集に心が揺らめきました。

 

妻に会社で早期退職者の募集をしていることを伝えると、複雑そうな表情をしました。

妻の表情に心当たりのある私は、妻の顔を見ることができず下に俯いてしまいました。

 

妻は田舎育ちで前々から「定年後は私の実家がある田舎に引越して畑でも耕せばいい。最近はショッピングモールも近所に出来たから買い物とかも不便はないから。」と言っており、妻の実家とも良好だったので「おまえの実家の隣とか近所に引越して、みんなでのんびりするのもいいかもな。向こうのお父さんもお母さんも安心だろうし。」と私も賛成していました。

 

しかし、大きな問題がありました。

CFJの借金です。

次男が小学生の時に大きな病気にかかり、その治療費のためにあちこちから借金をしました。

地道に返済していたものの、子ども達が大学に行ったりなどでなかなか減らず200万円近い借金がまだ残っていました。

 

■過払い請求で早期退職を後押し

退職金でCFJの借金を完済することは簡単でしたが、その後の生活のことを考えると不安が付きまといます。

それならば定年まで勤め上げてCFJの借金を完済してから、田舎暮らしした方がいいかもとも、考えがまとまりませんでした。

 

ふと、妻を見るとじっとわたしを見ており、唐突に「過払い請求をしてみませんか?」と言ってきました。

すぐに状況が呑み込めずにいると、「以前からテレビCMとかで気になっていて、過払い請求がどんなものなのか調べたことがあるんです。あなたのCFJの借金は過払い請求できそうだったけど、あなたの性格から『借りたものはちゃんと返してから、そういう話はするべきだ。』と言うと思って黙ってました。」と言われました。

 

「なるほど。」と納得した後、妻から過払い請求の説明をしてもらったのですが、過払い請求はやましい事ではなく、法律に法って自分が払い過ぎていたお金を返してもらう手続きだということが分かり、すぐに過払い請求をしてもらうことにしました。

 

過払い請求自体は弁護士にお任せしたので手間は一切なかったのに、320万円も戻ってきてかなりおどろきました。

私の場合、長期間にわたって高額な借金をしていたので、CFJの過払い金も多額になっていたそうです。

 

でもそのおかげで早期退職する踏ん切りもつき、たまたま妻の実家の隣の住人が亡くなって空き家になったが、相続人が処分できずに困っているという話を聞き安く買うことができて、タイミング的にも過払い請求をして本当によかったです。