■本家の長男というだけで

私が住んでいる村は、半分が何らかの形で親戚という閉鎖的な村です。

そのため名字が同じ家が多く、村民も名字で呼ぶのではなく「川の横の俊三さん」みたいな感じで呼び合っています。

 

私はその村の本家の長男で、大学だけは県外の大学に進学しましたが、数年の会社勤めの後に実家に戻り、家業を継ぐことになりました。

戻ってびっくりしたのが、親戚付き合いの多さでした。

実家は農家とちょっとした事業をしていましたが、親戚付き合いのための交際費がとんでもない金額で、20年近く前から慢性的な赤字になっていました。

 

父を問い詰めたところ、本家の家長であるため親戚付き合いを重視しなければならず、足りない分はCFJやアコムなどからこっそり借りてやりくりしていたと聞いて、あきれるやらなんやらでした。

 

正月や盆・法事などで親戚を招いて酒や食事を豪勢にふるまっていたが、CFJやアコムに借金したうえでいい顔をしていたのかと思うと、もっとやりようはなかったのかと父とはかなり激しい口論になりました。

 

■思わぬ援軍で過払い請求

「これ以上借金を増やしてはだめだ。親戚付き合いも最低限にしろ。親戚にいい顔していて助けてもらったことはあるのか?良いように利用されているだけだろ。」と父に言うとさらに怒りました。

 

しかし、母が「私も賛成です。本家の嫁というだけであちこち引っ張り出されてお金も払わされるのに、最後は『よそから来た人だしね』と言われて、蚊帳の外に放りだされるのはもうごめんです。」ときっぱりと言い、おもわぬ母からの反撃に父も黙ってしまいました。

 

父がおとなしくなったところで、私と母はCFJなどの借金をどうするか話し合いました。

長期間借りているものが多いので過払い請求できるものもあるのではないかということになり、私が主導して父の借金の過払い請求をすることにしました。

 

村中親戚の状態でしたから、過払い請求は秘密裏に行いたかったので、ネットで見つけた弁護士に依頼したのですが、村の特殊性と自分の立場を説明したところ、周囲にはばれずに過払い請求をしてもらえました。

 

幸いなことにCFJなどの過払い金で借金はすべて清算でき、200万円ほど手元に残りました。

残った過払い金は母が管理することになり、私は副社長として事業に目を光らすことで、かなり交際費を抑えることができています。

親戚の中には「最近集まりが少ない」とぼやく人もいますが、人のお金で飲み食いできるから来ていた人ばかりなので気になりません。

逆にそういった集まりがなくても、何かしらと気にかけてくれる親戚がいることも分かり、過払い請求が親戚付き合いを見直すいいきっかけになったと思います。