■借金額が3000万円?!

「俺は相続放棄する!あとは勝手にしてくれ。」

そう言って帰って行く兄夫婦を、母と二人で唖然として見送りました。

 

父の四十九日に、母と兄・私の三人で遺産整理の話をしました。

初めは兄は「俺は長男だし家や墓も継がないといけないから、現金は等分に分けて、この実家は俺の名義にしてくれ。」とずうずうしいことを言って、兄嫁も「お母さんも一人暮らしだと大変ですし、私たちと住んだ方が安心ですよねぇ。」と調子のいいことを言っていました。

 

しかし母が、「実は…、お父さんにはかなり借金があるの。」と言い出したところで、風向きが変わり始めました。

商売をしていた父には昔からCFJに借金があったらしく、初めは消費者金融の形で借り入れていたのですが、途中からまとまった額が必要となり、実家を担保にして3000万円を借入したそうです。

 

返済はしていたものの、どの程度CFJに返済出来ていたかは母も把握できておらず、父名義の預貯金がほとんどなかったこともあって、2千万円以上の借金があるのではないかということでした。

 

■借金が一転、過払い金に

それを聞いてあっさり手のひら返しをした兄は、1週間後に「相続放棄の手続きを裁判所にしたので、あとはそっちは勝手にやってくれ。」とだけ連絡してきました。

 

法律関係に詳しくない母と私はオロオロしていたのですが、夫が「お母さんが住んでる家のことだし、とりあえず借金の内容がどんなものなのか、CFJに確認しないと分からないな。でも、死んでから3か月たつとそのまま相続してしまう事になるから、弁護士に依頼した方がいい。」と、CFJの借金問題を扱っている弁護士を探して相談をしてくれました。

 

母と私と夫の3人で弁護士のところに行ったのですが、『借金を清算するのに、家を売らないといけない。』と言われると思っていました。

しかし、弁護士はCFJの借用書や自宅の謄本・父の事業の帳簿などを見ながら、「借入の時期や契約内容から過払い金が発生している可能性があります。過払い金の金額にもよりますが、借金が少なくなったり、場合によっては借金が帳消しになって戻ってくることもあります。」と言われてびっくりしました。

 

ただ、相続放棄できる期限が迫っているので急いで調査した方が良いと言われ、即調査をお願いしました。

父の借金の調査には1か月かかりましたが、CFJ以外に借金はなく、しかもCFJには過払い金が発生しており、500万円近く戻ってくることが分かりました。

 

もちろん、CFJの過払い請求をしてもらったのですが、後から過払い金のことを聞いた兄夫婦があれこれ文句を言ってきましたが、母も「借金があるからと投げ出したあなたたちにあげるものはない。墓じまいするし、家は売却して○子と一緒に住むから。」と言ってくれて、スカッとしました。